■齊藤
雲南省へ行くと決まって心配していたのは、高度が一気に上がることによる高山病のこと。とはいえ、現地に着いてみると子どもたちは驚くほど普通で、拍子抜けするくらい元気。その様子を見て、「あ、これは大丈夫そうだな」とようやく肩の力が抜けました。
雲南を訪れている観光客のほとんどは中国人で、いわゆるアジアの有名観光地にありがちな、変な日本語で話しかけられるようなことは一切ありませんでした。こちらも「観光客として見られている」感じがなく、自然にその場にいる、という感覚で過ごせたのは意外と大きかったです。
東京よりずっと南にある雲南省ですが、標高が高いこともあって気温は東京と同じくらい。街ではダウンを着ている人が多い中、冬でも半袖半ズボンが基本の長男は、雲南でも相変わらずその格好でした。
それに気づいた露天の人が、少し驚いた顔で笑いながら長男を指さして何か話しかけてくる。そんなことが何度かありました。言葉はまったく分かりませんが、「さすがに寒くないの?」と言われているのは、すぐに分かりました(笑)
子どもたちの中でいちばん印象に残っているのは、松賛林寺にあった巨大な金のマニ車。みんなで一緒に力を入れて回したのが、相当楽しかったようです。
食事は、子どもによって好みが分かれるところはありましたが、雲南は辛い料理ばかりというわけでもありません。選べばちゃんと食べられるものはありますし、いざというときのチャーハンは、安定感のあるクオリティ。困ったら頼れる存在でした。
振り返ってみると、特別な出来事が連続した旅というより、家族と、社員と、同じ時間を自然に過ごせた旅。
そんな印象がいちばん近い気がしています。