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家族連れ18人で標高3,300mの秘境へ。中国・雲南省で過ごした、常識破りの社員旅行レポート(2025年末)

行き先は投票制。今年の候補地も、相変わらず攻めていた

シンクロの平野です。2025年にシンクロに入社して、もうすぐ1年になります。昨年の年末、私が初めて参加した社員旅行はインド・バラナシでした。
(その時の様子はこちら:子連れでインド旅!シンクロ社員旅行でカオスのバラナシへ

入社前にもかかわらず、この社員旅行に参加したことは、私がシンクロへの入社を決める大きなきっかけの一つでした。

そして2025年の年末社員旅行の行き先は、中国雲南省
参加したのは、社員と社員のご家族を含む大人14人、子供4人の計18人。シンクロとして、過去最多人数での社員旅行です。

世界中を歩き回ってきた旅人が揃っているシンクロだからこそ、冒険的なルートを設計できる。
そして、大勢の大人が集まるからこそ、子供たちの面倒をみんなでみて、一組の家族旅行では躊躇してしまうような秘境にも、全員でたどり着き感動を共有することができる。

シンクロの社員旅行は、そんな考えのもと続けられており、毎年の恒例行事となっています。

ちなみに、ほかに候補地に挙がっていたのは、
・パプアニューギニア
・チベット・ラサ
・ブータン
・ウズベキスタン

など、どこになっても、なかなか攻めたラインナップです。

「ブータンは食べ物が辛すぎて子供には厳しいかも」
「パプアニューギニアは直行便がない」
「ラサは入域許可証が必要」

現実的な制約も含めて、下調べと議論を重ねた結果、最終的に最も票を集めたのが中国・雲南省でした。

秘境であり、中国一の観光地でもある雲南省

雲南省は、中国南西部に位置する高地エリア。平均標高2,000mを超え、省の8割以上が山地という険しい地形に、20以上の少数民族が暮らしています。

そんな「秘境」という言葉がふさわしい雲南ですが、実はここ数年、雲南省は中国国内で最も熱い観光地のひとつでもあります。

多様な自然景観と独自の民族文化を背景に、中国国内の観光客から圧倒的な人気を誇り、2025年上半期だけでなんと約3.71億人が訪れたそうです。

雲南省についてはホリエモンの動画でも分かりやすく紹介されています。
(動画:注目のビジネス目白押し!?中国最強の観光地・雲南省の現在をホリエモンがめぐる旅

今回の社員旅行では、そんな雲南省の中でも麗江(れいこう/リージャン)と、シャングリラ(中国語で『香格里拉』) を訪れました。

■今回の旅程

こちらが、今回の社員旅行の旅程です。

広州、北京を経由し、麗江へ。麗江は標高2,400メートル、シャングリラは標高3,300メートルと、どちらも高地にあります。高山病対策も兼ねて、麗江の古城に2泊して標高や高地の環境に体を慣らしてから、シャングリラへ日帰り観光をしました。

このコラムでは旅の体験をもとに雲南省の魅力をお伝えします。

■ガイドをしてくれたゴンさん

ゴンさんは、雲南省昆明出身。日本への留学経験、日系企業での勤務経験もあり日本語が堪能。それだけではなく雲南の食文化を知り尽くした大の美食家でもあります。

現在は、雲南ならではのキノコや高原食材などを日本に届ける事業の立ち上げを準備中とのこと。ゴンさんの案内のおかげで雲南のディープな魅力を感じられる旅になりました!

写真右がゴンさん

標高3,300m、酸素の薄い「伝説の理想郷」へ

今回の旅のハイライトは、チベットの山奥にある伝説の理想郷(ユートピア)として知られるシャングリラです。
麗江から2023年に開通したばかりの高速鉄道でわずか1時間。到着した瞬間に景色と空気が一変します。標高は3,300m。この日の気温はマイナス5度でした。

チベット仏教圏にいけば必ず目にするのが、この5色の祈祷旗「タルチョ」
色とりどりの旗にはチベット仏教の経典が刻まれていて、お経の功徳が風に乗って天に届き世界に広まるように高いところに掲げられています。

ちなみに祈祷旗の5色は、
青:空
白:風
赤:火
緑:水
黄:大地
と自然の要素を表しているそうです。

そして、シャングリラに来たら絶対に外せない場所が、雲南省最大のチベット寺院「松賛林寺(ソンツェリン寺)」です。

天空のチベット寺院、松賛林寺

平地の約3分の2という薄い酸素の中、黄金に輝く屋根を目指して、息を切らしながらひたすら長い階段を登ります。「子供を連れて、本当に登り切れるのか?」という不安をよそに、大人も子供も一歩ずつ足を進めます。

階段を登りきった先に現れるのは、壮大な本堂。
内部には、鮮やかな色彩の曼荼羅(まんだら)、巨大な仏像、無数のランプが灯っており、現地の信仰の厚さに触れました。

チベット仏教の聖地を歩くと、必ずあるのが円筒形の「マニ車」。
マニ車の表面や内部にはお経が転写されており、チベット仏教では1回時計回りに回すごとに1回お経を唱えたことになります。

数人がかりで力を合わせないと回らないほどの巨大なマニ車。子供も大人もみんなで声を掛け合いながら力をこめて回しました。少しは徳が積めた気がします。

世界遺産・麗江の古城の町並み

シャングリラへの拠点となったのが、ユネスコ世界遺産にも登録されている麗江の古城。今回の旅では古城の中のホテルに3泊しました。
石畳の道沿いに木造建築がずらりと並び、曲がり角ごとに異なる風景が飛び込んできます。

夜になると古城は一変、ギラギラなライトアップとライブミュージックが響き渡る空間へ。歴史のある趣深い世界遺産をここまで大胆に観光地化してしまう。そのコントラストが予想外の刺激でした。

この地で暮らすナシ族が使う象形文字「トンパ文字」。世界で唯一、現在も使われている象形文字と言われているそう。

また、麗江古城から車で約1時間の文海村では、玉龍雪山の麓に広がる美しい湖畔を散策。澄み渡る空と鏡張りの景色の中で、静けさに癒やされる時間もありました。

胃袋を無限に広げる「雲南の鍋」

そして、この刺激的な旅を支えてくれたのが、雲南の豊かな食文化です。 雲南の食の真髄は、なんといっても「」にありました。

冬の冷え込みの中、私たちは毎食のように大きな鍋を囲みました。雲南の鍋は、四川料理のような辛さではなく、八角やカルダモン(現地では「草果」と書くそうです)、花椒などの香草で滋味を重ねていくのが特徴。特に印象的だった2つの名店を紹介します。

ナシ族の囲炉裏料理「旺达火塘」

チベット族の「火塘(フータン=囲炉裏)」を囲み、炭火で焼かれた肉と、初めて見るようなキノコが次々と投入される鍋を楽しみました。

大量のポルチーニ茸を投入!

真ん中のキノコはモリーユ茸(和名はアミガサタケ)カサの部分が網のような模様が特徴です。

ハーブを大量につかう雲南料理「五木」

雲南料理は「ハーブ中華」とも呼ばれるほど、生ミント、コリアンダー、レモングラス、フェンネルなどをふんだんに使います。内臓も肉の脂っぽさもハーブの爽やかさが緩和してくれるため、たくさん食べられてしまう……。
雲南料理の奥深さに、私たちの胃袋はどんどん広がっていきました。

森に囲まれた山の中腹にあり、涼やかな風と景色を楽しめるロケーションも最高でした!

以上、旅の様子と雲南省の魅力をレポートしました。

実際に子供を連れて参加したメンバーのコメントを紹介します。

■齊藤

雲南省へ行くと決まって心配していたのは、高度が一気に上がることによる高山病のこと。とはいえ、現地に着いてみると子どもたちは驚くほど普通で、拍子抜けするくらい元気。その様子を見て、「あ、これは大丈夫そうだな」とようやく肩の力が抜けました。

雲南を訪れている観光客のほとんどは中国人で、いわゆるアジアの有名観光地にありがちな、変な日本語で話しかけられるようなことは一切ありませんでした。こちらも「観光客として見られている」感じがなく、自然にその場にいる、という感覚で過ごせたのは意外と大きかったです。

東京よりずっと南にある雲南省ですが、標高が高いこともあって気温は東京と同じくらい。街ではダウンを着ている人が多い中、冬でも半袖半ズボンが基本の長男は、雲南でも相変わらずその格好でした。
それに気づいた露天の人が、少し驚いた顔で笑いながら長男を指さして何か話しかけてくる。そんなことが何度かありました。言葉はまったく分かりませんが、「さすがに寒くないの?」と言われているのは、すぐに分かりました(笑)

子どもたちの中でいちばん印象に残っているのは、松賛林寺にあった巨大な金のマニ車。みんなで一緒に力を入れて回したのが、相当楽しかったようです。

食事は、子どもによって好みが分かれるところはありましたが、雲南は辛い料理ばかりというわけでもありません。選べばちゃんと食べられるものはありますし、いざというときのチャーハンは、安定感のあるクオリティ。困ったら頼れる存在でした。

振り返ってみると、特別な出来事が連続した旅というより、家族と、社員と、同じ時間を自然に過ごせた旅。
そんな印象がいちばん近い気がしています。

■原

シャングリラは標高が3000mを超え気温は0度近くまで下がるので、特に2歳の子供には若干の心配はありましたが、酸素ガスを使うこともなく、終始楽しんでいました。(上の子はキノコ嫌いなので本場の美味しい炒飯ばかり食べていました。本場だけにどこの炒飯も優しい味付けで非常に美味しい)
子供はヤクのヨーグルトが大好物になり、日本に帰ってきてからもヤクヨーグルトが飲みたいと駄々をこねる程ハマっておりました。

あと、シャングリラの洋服店の店員さんがすこぶる優しく、(だいたい海外のお店の方は買うまで優しく買うと冷たくなる印象ですが)シャツを1枚しか買わなかったですが、手づくりの料理を色々とふるまっていただき、娘はいたく感動しておりました。

色んな土地で色んな文化や食に触れて視野が広がってくれると嬉しいなと思います。

2026年も未知への好奇心を原動力に、仕事も旅も

私自身、一人で世界を歩くバックパッカーの旅も好きですが、大きな鍋や円卓を囲み、同じ景色を見て、家族で感動を共有できる旅もまた特別で、忘れられない思い出になりました。
こうした体験を、仕事の仲間や家族のみんなで共有できる環境にいられることを、あらためて嬉しく感じました。

2026年も、未知を楽しみ、違いを面白がり、深く知ろうとする“Be a backpacker”な姿勢で、仕事にも旅にも全力で向き合っていきます!

(文・平野)

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