“マーケティングと事業支援”を軸に、旅アイテムの開発・販売や宿泊施設のサポート、さらにはアーティストや国際医療NGOの活動支援までを手がける株式会社シンクロ。まさに「旅」のように自由自在に事業を渡り歩くシンクロは、どのように成り立っているのか?
このシリーズでは、シンクロメンバーに「旅」をテーマに話を聞き、それぞれの個性や会社の特徴について深掘りしていこうと思います。
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コラム
憧れを越え、いざ未開の地へ!「新卒2年間で40カ国旅をして見つけたこととは」/「旅と働く」シリーズvol.05 萩原 雅之
変な人がいる変な会社「シンクロ」
——本日は、シンクロの中で一番若手の萩原さんにお話を伺います。まずは自己紹介からお願いします。
萩原 はい、新卒で入社し、今年で3年目となる萩原です。
元々はオーストラリアのプロサッカーチームに在籍していましたが、帰国後にご縁があってシンクロに入社しました。
現在は西井のサポート業務や、他のシンクロメンバーのマーケティングサポートを担当しています。
また、半年前に立ち上げたゴルフクラブ事業「NOOG」の責任者を務めています。
——なるほど、幅広い業務に携わっているのですね。過去の記事でも、プロサッカー選手時代の話やシンクロ入社までの経緯が紹介されていました。
シンクロにはインターン生として参加していたんですよね?
(参考:「入社1年目の新卒が、バックパッカーの集まる謎のマーケ会社「シンクロ」を分析したら」https://thinqlo.co.jp/column/9780/)
萩原 そうです。実は、シンクロと初めて接点を持ったのはオーストラリアに行く前の2019年です。
当時はまだ学生で、全国の宿に泊まれる多拠点生活サブスクリプションサービスを利用し、日本全国の伝統工芸などを見に行く旅をしていました。
萩原 その旅先で出会ったシンクロの元社員が、とにかく変な人で面白くて…思わず話しかけたのがきっかけです。
——旅先での出会いとは、シンクロらしいですね。でも「変な人」とは?
萩原 わざわざPC用モニターやキーボードを休日の旅先に持ち込んで、まるで会社のデスクで働いているかのように一心不乱に仕事をしていたんです(笑)
——それは確かに強烈ですね(笑)
萩原 はい、その方が「シンクロは、旅をしながら働ける変な会社」と嬉しそうに話してくれました。その姿がとても楽しそうで、生き生きとしていて、「自分もこの変な会社で働きたい!」と思ったんです。
——なるほど。「変な人」であるかどうかはさておき、その生き生きとした姿に憧れたのですね。実際に入社してみて、その印象は変わりましたか?
萩原 いえ、むしろその印象は強くなりました。
シンクロメンバーは自分の生き方や目標に対して真っすぐで、趣味も仕事も旅も、全てをおろそかにしないんですよね。
特に大人になると「なんとなくやり過ごす」ことが増える中、シンクロメンバーはそのイメージと真逆で、何事にも妥協をしないんです。
だからこそ「変な人」に見えたし、同時に憧れたんだと思います。
旅のしすぎで心配される新卒社員
——シンクロには生き生きとした人が多いことはわかりましたが、なぜこのようなメンバーが集まるのでしょうか?
萩原 やはり「旅」の影響が大きいと思います。
ぼくは、「『人生の楽しさ』とは、これまで触れ合ってきた文化や価値観、そして人の数と比例する」と考えています。
そんな中、シンクロでは「旅に行け!」という社風があるので、みんな日常的に旅をしていろいろな経験をしていますよね。
その結果、未知の世界に対する好奇心が刺激され、仕事も遊びも旅も全力で楽しめているのだと思います。
——好奇心が次の好奇心へとつながっていく。まるでバックパッカーが街から街へ進むようですね。でも新入社員の萩原さんはそんなに旅ができたのですか?
萩原 おかげさまで、入社からの2年間で訪問国数は約20カ国増えました。
リピート(※訪問済みの国への再訪を指すシンクロ語)も含めると、40カ国くらいです。
——…えっ?新卒ですよね?仕事しながらですか?
萩原 はい。最近も久々に会った友人に「ちゃんと働いてたんだね」って言われました(笑)
直近では、サッカーワールドカップのユーロ大会を観戦するためにドイツに行きました。
——友人の気持ちはよくわかります(笑)しつこいようですが…本当に仕事しながらですよね?
萩原 もちろんです。ドイツは日本との時差が7時間なので、現地時間の夜中2時から仕事をして、日中はサッカー観戦や観光を楽しむ、という生活を2週間続けました。
——いや、それは寝られていないですよね。
萩原 でもワールドカップの時の働き方は予習済みだったので。
——予習とは…?
萩原 2022年のカタールワールドカップの時も現地で同じような生活をしていたので、「体力の限界は2週間である」ことは実証済みだったんです。
——そんな予習ができる会社は他にないですよね。ちなみに1日のスケジュールはどういった流れなのでしょうか?
萩原 そうですね。カタールの時は、毎日4~5試合くらいあったのですが…
——日本戦以外も全部観戦するのですか?
萩原 もちろん、そのために行っているので絶対です。
——それは失礼しました(笑)
萩原 この期間は、サッカーが最優先事項なので、スケジュールは「サッカー、寝る、仕事」という順番で決めています。
試合が全て終わるのが日本の朝6時くらいなので、そこから3時間仮眠して仕事をするというサイクルです。
配分としては、10時間サッカー、4時間睡眠、それ以外は仕事という感じですね。
——サッカーの割合がおかしい(笑)今回のドイツでも同じような生活ですか?
萩原 今年のドイツでは観光の時間も作りました。
前半は西井と植嶋と現地集合してサッカー観戦を楽しみ、後半は現地解散してそれぞれの目的に向けて散っていきました。
ぼくは周辺国を観光し、西井はF1を見にスペインへ、植嶋はベルギーにビールを求めて飛んで行きました(笑)
——その自由さがシンクロらしいですね。それにしても海外旅行で、現地集合・現地解散は珍しいです(笑)
萩原 言われてみれば、シンクロは現地集合・現地解散が多いですね。今、気づきました。
人生は「楽しみ尽くさなきゃもったいない」精神
——この2年間でかなりの旅をしてきたとお聞きしましたが、その経験はご自身にどんな影響を与えたと思いますか?
萩原 そうですね。「好奇心」と「もったいない精神」がどんどん強くなっていると感じます。
——好奇心はわかりますが…もったいない精神ですか?
萩原 未知な世界に触れるたびに「もっと人生を楽しめるんじゃないか」という可能性を感じるんです。
そうすると「どうせなら楽しみ尽くしたい!」と気持ちが芽生え、それが次の旅への原動力になってくる。だから行きたい場所がどんどん増えて、Google マップはピンで真っ赤です(笑)
——なるほど。もったいない精神が、萩原さんのその行動力につながっているんですね。
萩原 あと最近は、旅先で「こういうサービスいいな」とか、ビジネスのアイディアを探すようになりました。あえて仕事の視点を入れることで、今まで関心を持たなかったものにも目が行くようになり、結果として多くの気づきが得られている実感があります。
——それも、もったいない精神の延長ですね。
萩原 そうです。旅は好きでやっていますが、仕事にもつながる可能性があると考えると「もっと旅をしなきゃ!」と思えてしまう。
そんな良いか悪いかわからないサイクルに陥っています(笑)
——それはシンクロサイクルですね(笑)
萩原 確かに、シンクロサイクルなのかもしれません(笑)
「身近なものからアイディアの芽を見つける」という点は、シンクロメンバーと旅をする中で気づいた点です。
ただ、それ以上に「仕事とか関係なく、好きなことに向かう強烈な姿勢」には大いに刺激を受けています。
——それこそ「楽しみ尽くさなきゃもったいない!」ということですね。
萩原さんの中で、これから楽しみ尽くしたいことはありますか?
萩原 二つあります。
まずは、世界中でスポーツを楽しむ旅がしたいですね。
世界各地で現地の人とゴルフをしたり、ワールドカップのような、いろいろなスポーツの祭典に行ってみたいです。
もう一つは、ゴルフクラブ事業の責任者として、海外マーケットの開拓をガツガツ進めていきたいなと思っています。いずれは「仕事で海外に行くシンクロ社員」の第一人者になりたいです。
——旅先で、ゴルフバッグ片手に仕事をする「変な面白い人」の姿が想像できます(笑)
シンクロの中で最も若手でありながら「元プロサッカー選手」「元若手起業家」など異質な経歴を持つ萩原さん。
一方で、旅の動機に「航空券のセールがあるとついつい買っちゃうんですよね」と話してくれる姿には、親近感しかなく「もったいない精神がこんなところにも…」と思い、微笑ましかったです。
萩原さんが世界中を飛び回り、第一人者として活躍する日を期待せずにはいられません。
次回のメンバーからもどんな個性が垣間見れるのか、楽しみにしています。
(writer:越野和馬)
【プロフィール】
萩原 雅之
海外でのプロサッカー選手を経験し帰国後、かねてから興味のあった日本の伝統工芸品の工房・職人さんを1年間訪ね歩き、伝統工芸品のECやSNS運用の事業を立ち上げる。
自身の事業以外にも経験を積みたいと思い、2022年シンクロに新卒入社。各事業にてアフィリエイトやSNS企画・運用、データ分析などを担当。
2024年に“ゴルフをアップデートする”ゴルフブランド「NOOG(ノーグ)」を立ち上げ、責任者として商品企画、生産管理、ECサイト構築、SNS運用など全領域を担当する。
1997年生まれ、名古屋出身。国際基督教大学(ICU)卒。
「旅と働く」シリーズ
vol.01 “旅ノルマ”で毎月旅へ。“好奇心と人”でどこまでも行ける(植嶋)
https://thinqlo.co.jp/column/13548/
vol.02 動じないその姿はまるで仙人!“肌感覚”でつかむ自由とこだわり(齊藤)
https://thinqlo.co.jp/column/13674/
vol.03 “楽しい”ことへの飽くなき探究者(松谷)
https://thinqlo.co.jp/column/13724/
vol.04 彼はサハラ砂漠で旅人になった(原)
https://thinqlo.co.jp/column/13766/
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