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オイシックスドット大地株式会社様

vol.3
仕事はすべてお客様のために
チームを強くした意識改革
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安心・安全、そして感動的なおいしさにこだわる食品宅配ネットスーパー「Oisix(おいしっくす)」。同サービスを展開するオイシックス株式会社はCMOとして西井が深くコミットしている一社。同社の設立メンバーでありEC事業を長らくけん引してきた取締役の堤祐輔さんと幅広い課題に取り組んできたこれまでを振り返ります。
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堤祐輔 / オイシックスドット大地株式会社 取締役

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2001年にオイシックス株式会社を創業。2006年から2016年まで主力事業であるEC部門の事業本部長を務め、同サービスの急成長をけん引。現在はアライアンス/ソリューション本部のトップとして、EC事業に並ぶ新規事業の育成に尽力している。

西井:前回のPCとスマホのサイトリニューアルの振り返りで、最後に堤さんからお客様ファーストの姿勢がマネジメントにも役立ったという話が出ました。この話、もう少し詳しく聞かせてください。
:ちょうど西井さんがオイシックスに来るころのことですが、上場したプレッシャーもあり、何とか売上を伸ばそうと、私がECのメンバーをかなり厳しくマネジメントしていたんです。今でも反省しているんですけど、それが原因で何人か退職するなど、組織がかなり疲弊していました。
西井:当時その話は聞きましたが、私は優しい堤さんしか知らないし、今の新しい組織でも堤さんはメンバー一丸の強いチーム作ってるし、個人的にはちょっと信じがたいというか...。
:それが当時はメンバーにかなりプレッシャーを掛けていたんです。で、前回も少し触れましたが、西井さんのサイトリニューアルチームは結果が出なくて苦しい時期でもお客様のためだからと楽しそうに仕事をしていて、そうか、こういうマネジメントもあるなとヒントをもらったんですよね。
西井:その後、社内に対するメッセージを変えたんですよね。それで今EC部門は強いチームになっていますね。
:はい、我々は業績を上げるためではなく、お客様のために仕事をしようと、そこを徹底すれば業績は後から付いてくるという考え方に私自身が変わり、社員に対してもそう発信するようになりました。
西井:マネジメントに課題があるから一緒に解いていきましょうって話もしましたね。何人かで役割分担して、時に厳しさも必要なので、そこはやはり堤さんが担い、私はその側面支援というか、堤さんはこういう意図で言っているんだよとメンバーに周知したりしました。堤さん一人でメンバー全員をフォローするには組織が大きすぎましたからね。
:西井さんから、堤さんはこういうメッセージを発したらいいんじゃないですか?とか、ボクはここサポートしますからとか、アドバイスをいろいろいただきながらでしたね。
西井:私は優しいサポート役なので、おいしい感じだったんですが(笑)。メンバーの稼働時間で言うと、実は当時も今もそんなに変わらないんじゃないですか?
:あまり変わっていないですね。でも、すべてはお客様のためにと考えるとモチベーションが高まりますし、判断基準もはっきりして迷いが減るので、踏ん張りが効くという面もあると思います。
西井:お客様のために仕事をするってメッセージもそうですけど、オイシックスのマネジメントですごいと思ったのが、毎年戦略を作るなかで、数字だけじゃない背景の思いも含めて社員全員に目標を共有しますよね。それが、例えばEC部門は今100人くらいのメンバーがいますけど、この大所帯をまとめるための重要な要素になっていると思います。私がこれまでいた組織では、そこまでできていたところはなかったので、すごく勉強になりました。
:組織作りと言えば、今、西井さんにはシステム部の担当役員も引き受けてもらっていますね。自ら動いた方が結果が出ると判断したときにフレキシブルに対応してもらえるのは本当にありがたいです。
西井:すごく良く言ってもらってますけど、ほかの経営陣の方々はみんな自分のチームを持っていて、私だけ兼業で遊牧民みたいな立場なので、スピーディーに動きやすいだけです(笑)。それにマーケティングって人事も、物流も、システムも全部関係してくるので、幅広く対応しやすいんです。今、海外のEC企業はエンジニアを大量に採用していて、エンジニアが主体的にどんどんサービスを生み出す時代なんですよね。オイシックスもシステム部門をいち早く強化しなければと考え、引き受けました。
:システムに強い会社になるために経営メンバーも全員でプログラミングを勉強しましたよね。
西井:勉強しましたね。Python入門を全員で、3週間後までに習得するという宿題でしたね。
:今やシステムとマーケティングって不可分で、西井さんは両方を見ることができるのも強みですよね。現在もシステム部門の仕事の仕方を変えていただいている最中ですけども。
西井:エンジニアが主体的にアイデアを出せる環境づくりですね。以前はウォーターフォール型の開発がメインで、システムを必要とする各部門がまず要件定義をしてからエンジニアの開発がスタートしていました。このフローにもメリットがあるのですが、今は最初からプロジェクトチームにエンジニアが入るフローに変えつつあります。これによってエンジニアはマーケティングの意識が高まり、この技術でこんなことができるよとか、エンジニアが持つ最新の技術やサービスの知識をプロジェクトに生かしやすくなります。
:前回振り返ったサイトリニューアルのときも、アプリ開発でも、西井さんはエンジニアやデザイナーを巻き込んでプロジェクトを進めていましたね。
西井:さらにこの4月からシステム部門をEC部門に統合したので、今後もっとエンジニアの活躍が増えると期待しています。かつてはAIやデータ分析もシステム部内にありましたが、現在はEC部門内にAIセクションがあるという座組になっているので、よりマーケティング意識の高い運用ができるはずです。
:西井さんはオイシックス以外の世界もたくさん見てきているので、組織の既存のやり方を変えたり、活性化したりするのが上手ですよね。今回、改めて西井さんとの取り組みを振り返ってみて、ここまで話したこと以外にも、西井さんが来てからいくつかオイシックスに変化があったと感じています。
西井:そうなんですね。では次回はこれまで振り返ってきたこと以外のオイシックスの変化について話しましょう。
:まったく想定していなかったうれしい誤算もあったりしたので、興味深い話になると思います。
オイシックスドット大地株式会社様対談
vol.01 組織に根づくPDCA文化が新規獲得プロモーションを成功へと導く
vol.02 お客様のお買い物体験から学びPC・スマホサイトを最適化
vol.03 仕事はすべてお客様のために チームを強くした意識改革
vol.04 兼業CMOという価値 半社外だからできること(次の記事)
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